信長の野望

稲葉良通(稲葉一鉄)【信長の野望・大志の武将能力で見る麒麟がくる】第18回

 大河ドラマ『麒麟がくる』の登場人物を、信長の野望シリーズ「大志」の武将能力から見てみようのこの企画。
 第18回は斎藤道三の家臣、美濃三人衆が一人、稲葉良通その人から。

稲葉良通とは

 稲葉良通といえば、斎藤家の家臣の中でも西美濃三人衆の一人として知られ、その中の筆頭格である。

由羅
由羅
美濃三人衆の名前はよく出てくるけれど、三人でワンセット、みたいな扱いが多いよね!
まあ、その中でも筆頭格だけあってか、稲葉良通の知名度は比較的高いと思うがな。あと、良通の名前ではピンとこないかもしれないが、稲葉一鉄の名前だと耳にしたことのあるひとも多いだろう
色葉
色葉
由羅
由羅
「一徹」の言葉の語源になったかもしれないひとだものね

 稲葉良通は美濃の国人・稲葉通則の六男として1515年(永正12年)に誕生した。
 六男という本来ならば稲葉家の家督を継ぎようもない立場ではあったものの、父や五人の兄全員が北近江の浅井亮政と戦って戦死していたこともあり、一度は出家していたものの還俗して家督を相続したといわれている。

由羅
由羅
むしろお家断絶の危機だったんだ……稲葉家って
織田信長の義弟で知られている浅井長政の祖父・亮政は、けっこうな暴れん坊だったからな。それに稲葉氏が領有していた美濃池田郡は美濃の西側で、近江と接していたことも戦乱に巻き込まれやすい要因だったと言えるぞ
色葉
色葉

 良通ははじめは美濃守護であった土岐頼芸に仕えていたが、その後頼芸を追放した斎藤利政こと斎藤道三に仕え、いわゆる西美濃三人衆として活躍することになる。
 やがて道三とその子、斎藤義龍が対立すると、義龍方につき、長良川の戦いをもって道三を破った。

 一方、同盟国であった尾張の織田家は、道三の死によって再び敵性の国になっていた。
 桶狭間の戦いで駿河の今川義元を破った織田信長は、美濃攻略の機会を伺い、義龍健在の間はこれを果たせなかったものの、その義龍の死後、斎藤龍興が家督を継承すると、これを機として美濃侵攻を本格化する。

 斎藤家はこれに対抗し、良通も森部の戦いや軽海の戦いで美濃防衛に尽力した。
 しかし次第に龍興と美濃三人衆の間に溝が生まれ、三人衆の一人であった安藤守就が居城・稲葉山城を占拠するなど、対立が深まっていく。

由羅
由羅
これってあれだね。竹中半兵衛が稲葉山城をのっとったってやつ!
半兵衛こと竹中重治は守就の娘婿だったからな
色葉
色葉

 この時は和解に至ったものの、結局三人衆は斎藤家から離反し、信長に寝返ったとされる。
 織田家の家臣となってからは、各地を連戦し、武功をあげた。
 その間の1574年(天正2年)に入道して、稲葉一鉄と名乗るようになったという。

 1582年(天正10年)に本能寺の変が勃発して信長が死去すると、一鉄は美濃の国人を糾合して明智光秀に対抗し、独立を果たそうと画策する。
 この時、光秀と組んだ元美濃三人衆の一人、安藤守就(この頃守就は信長に追放されて失脚していた)と交戦し、これを敗死させた。

 光秀は山崎の戦いにて敗れ、代わって台頭した羽柴秀吉に一鉄は臣従。
 その後は秀吉に従って各地を転戦し、秀吉が関白になると法印に叙され「三位法印」と称した。

 そして1588年(天正16年11月19日)、美濃にて死去したという。

麒麟がくるでの稲葉良通

由羅
由羅
『麒麟がくる』では道三の有力家臣、稲葉良通(一鉄)として、下記のように紹介されているよ。演じるのは村田雄浩!
美濃三人衆と呼ばれた斎藤道三有力家臣の一人。はじめ土岐頼芸の家臣であったが、のちに道三の家臣となった。道三の強引なやり方に不満を持っている。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』
由羅
由羅
『麒麟がくる』での稲葉良通は、道三配下の家臣の中では比較的目立っていて、なおかつ道三と反目し、義龍(高政)方に露骨に与している感じだよね
のちに義龍と共に道三と戦うんだから当然だな。ドラマでは今のところ言及されていなかったとは思うが、良通は実は義龍の母親である深芳野の兄に当たるんだ
色葉
色葉
由羅
由羅
え? そうなの? じゃあ思いっきり外戚じゃない
深芳野の産んだ義龍が実は誰の子か……という昼ドラ展開が、道三と義龍の対立の要因になっているからな。身内である良通が義龍につくのは、まあ自然な流れというわけだ
色葉
色葉
由羅
由羅
分かり易いけど、どろどろだね~

信長の野望・大志での稲葉良通

稲葉良通(いなば よしみち)
基本能力
統率76
武勇70
知略71
内政69
外政71
その他能力
家名存続
気質勲功
格付A
野心9
個性攻城心得 家中統制
戦法急襲 猛攻
作戦全軍突撃

由羅
由羅
全能力がほぼ70台と、使い勝手のいい良将だね
経歴をみれば分かるが、次々に主君を変えてしたたかに戦国の世を渡って来た人物だからな。当然、優秀だったことだろう
色葉
色葉
由羅
由羅
本能寺の変後、もし光秀についていたらって思うよね
ああ、それだが実は事前にちょっとした伏線があってだな。それはあり得なかっただろうよ
色葉
色葉

 光秀の重臣には斎藤利三と呼ばれる武将がおり、これは元々良通に仕え、なおかつその娘が利三の側室となるほど関係が深かった。

 しかし利三は光秀に転仕することになる。
 さらに光秀は利三を通じて稲葉家臣であった那波直治を引き抜いてしまう。
 これを不満に思った良通は織田信長を通じ、返すように訴えることになる。

 信長は返せと光秀に言ったが、光秀は応じず。
 怒った信長は光秀の髷を掴み突き飛ばしたという。

由羅
由羅
うわあ、そんなことがあったんだね
しかもこれが本能寺の変と同じ年で、まあ寸前のようなものだ。信長は直治を戻した上で、利三に切腹を命じる裁定を下すが、これが変の四日前だったそうだ
色葉
色葉
由羅
由羅
とても本能寺の変と無関係とは思えないよね
真偽は分からないが、しかし光秀の最期の局面である本能寺の変に、良通も間接的に関わってくる可能性がある、ということだな。ドラマではそうなるか分からないが、光秀が変を起こす動機付けの一つとなるのならば、まあ最後まで登場の機会はあるかもしれないな
色葉
色葉

まとめ

由羅
由羅
良通って、その気になれば今後も光秀と絡みやすい人物だけど、ドラマじゃどうなるかな?
まあ光秀に関わる人物は多いから、必ずしも美濃編の後も登場するかは知れないが、せっかくだから活躍して欲しいものだな
色葉
色葉

 余談ではあるが、前述した良通の娘が嫁いだ光秀の重臣・斎藤利三との間に生まれた斎藤福こそ、のちの江戸幕府で第3代将軍・徳川家光の乳母となり権勢を振るった春日局である。

 また良通の逸話は多く残されており、戦国武将として優秀であった事跡が残る一方、茶道にも通じていたようで、不住庵梅雪から斎藤道三、そして良通に伝わった茶の湯秘伝書『数奇厳之図』なども所持していたという。

 また医道についても感心があったようで、『稲葉一鉄薬方覚書』という覚書を残してもいる。

由羅
由羅
実は多才だったんだねえ……良通って
ドラマではいかにも頑固一徹な雰囲気を醸し出しているが、初登場時の時点では三十代の青年のはずなんだがなw
色葉
色葉
由羅
由羅
すでに貫禄が十二分だったものねえ

 次回の第19回は今川義元の家臣、太源雪斎。その評価は如何に?

太原雪斎【信長の野望・大志の武将能力で見る麒麟がくる】第19回大河ドラマ『麒麟がくる』の登場人物を、信長の野望シリーズ「大志」の武将能力から見てみようのこの企画。第19回は今川義元の家臣、太原雪斎その人から。...

 前回の第17回・妻木煕子はこちらから⇓

妻木煕子【信長の野望・大志の武将能力で見る麒麟がくる】第17回大河ドラマ『麒麟がくる』の登場人物を、信長の野望シリーズ「大志」の武将能力から見てみようのこの企画。第17回は主人公・明智光秀の正室、妻木煕子その人から。...